『キミタイトル』

「もしもーし?」 あのね ring ring ねえ 聞こえてる? クリアできない 『キミタイトル』 帰り道 オトナな君が 小さくした歩幅 私の右側 微笑むの つま先立ちも今じゃ 癖になってて お気に入りの ミュールじゃ届かない 君が指をほどいて 「ほら もう 10時過ぎ」 チクタクどうして 随分余裕なのね あのね ring ring ねぇ 聞こえてる? (ring ring) 経験値が足りません 回線でつなぐその声 星より遠いの とめて kyun kyun 鳴り止まないよ (kyun kyun) HP が 足りません そろそろ戦闘不能かも!? クリアできない 『キミタイトル』 君は知らない 私だってもう 十分オトナなの 「知ってる」って ねえ笑ってんじゃん! (もぉー) ふわり舞う雪が コートの裾濡らして 触れてほしいの 気づいてよ わざと忘れた手袋だって きっと予想外 鈍感ってスキル かなり手強いみたい だって doki doki 君はダンジョン (doki doki) いつまでたっても抜け出せない おのれ 許すまじ強敵! 難易度 MAX 『キミタイトル』 どんなゲームだって クリア出来たはずなのに なんで? (なんで?) どうして? (どうして?) 『キミ』というタイトルだけ 攻略法が見つからないの 「こんなに好きなのに」 もっと ring ring 声を聞かせて (ring ring) ハードモードも悪くない? 好きはカンストからが本番なんです いつか bang bang 撃ち抜かせてね (bang bang) 放て かいしん の いちげき! コマンドにはない愛で クリアしたります! 『キミタイトル』